七つの領地を擁し、〈王〉と〈英雄〉が並びたつホード王国。この地に住む古い民の末裔ヘリオットは、幼いころから見知らぬ男の子が出てくる奇妙な夢をくりかえし見ていた。十二歳になったとき、ついにヘリオットの頭の奥に隠れていた分身??荒ぶる魂??が目を覚ました。そしてその分身がもつ魔法の力が、ヘリオットを慣れ親しんだ地から王都ダイヤモンドへと導くが……。国際アンデルセン賞受賞の著者が描くハイファンタジー。
山田順子
(ヤマダジュンコ )1948年福岡県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。主な訳書に、アーモンド『肩胛骨は翼のなごり』、キング『スタンド・バイ・ミー』、クリスティ『ミス・マープル最初の事件』、リグズ『ハヤブサが守る家』、プルマン『マハラジャのルビー』など。