江戸城雲見櫓に詰める雲見番の亜智一郎は、ひねもす空を眺めて過ごす。しかしそれは世を忍ぶ仮の姿、実は将軍直属の隠密方なのである。ペルリ来航、安政の大獄、桜田門外の変と、内憂外患こもごも至る幕末、継起する怪事件に立ち向かう四人衆――容姿端麗なれど挙措端正とは言い難い亜智一郎を頭に、天下無双の大力を誇る古山奈津之助、甲賀流忍術百般に通ずる藻湖猛蔵、名は体を表さない芝居通の緋熊重太郎。将軍の命令一下、雲見番の暗中飛躍が始まる! 解説=末國善己
アトモイチロウノキョウコウ 亜智一郎の恐慌
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内容紹介
目次
「雲見番拝命」
「補陀落往生」
「地震時計」
「女方の胸」
「ばら印籠」
「薩摩の尼僧」
「大奥の曝頭(しゃれこうべ)」
「補陀落往生」
「地震時計」
「女方の胸」
「ばら印籠」
「薩摩の尼僧」
「大奥の曝頭(しゃれこうべ)」