阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件で、大揺れに揺れた一九九五年の日本列島。麻原祖、上祐外報部長、青山弁護士に横山弁護士と役者もそろって……
「向うからやって来た見知らぬ男が、いきなり僕を叩きのめしたのである」小林秀雄は早熟の詩人ランボオとの出会いの衝撃をこう記した。彗星のごとく登場し……
ペルー日本大使公邸占拠、金融の相次ぐ不祥事と破綻、神戸の児童連続殺傷事件、ダイアナ元妃の事故死など、暗い話題が続いた’97 年を背景に……
私生児として生まれた彼は、戦時をパルチザンとして過ごし、その後、出会ったヴィスコンティとの愛憎劇を超えて、オペラと映画の世界で頂点をきわめる……
四コマ漫画の奇才いしいひさいちが、政治、経済、社会、国際問題、スポーツ、文化等の問題を鋭く風刺した、いしい版イミダス。年度版第一弾。
ジャン・コクトーの後援者として名高い美貌の富豪夫人の一人娘が、今まで謎だった、コクトーを加えた不思議な家庭生活を綴る貴重で夢のように面白い回想記。ファン必読!
近代日本に最初の本格的政党内閣を実現させた政界の巨人。そこに到達するまで政治を舞台にどんな重要な役割を演じたか、またいかなる顔を持つ人物か、新観点から解明する。
サン=テグジュベリ、コクトー、オーソン・ウェルズ、ガリマール、マルロー……ルイーズの虜となった男たちの名に読者は目眩暈を覚えるに違いない。伝説の女流作家の絢爛たる生涯!
残虐な場面や濡れ場、怪奇趣味が横溢する南北劇を、庶民文化の一代表としてとらえ、「四谷怪談」中心に論じ、現代との接点をさぐる。
1975年、赤川次郎、泡坂妻夫等の登場から、1994年、京極夏彦のデビューまで、エポックメーキングな20年間にわが国で発表された本格作品の中から厳選した100冊。
ハードボイルドの典型るである”ボギー”は息子の目にどのように映りつづけてきたか?八歳で死別して以来抱いた様々な感情を突き抜け、父の生涯を手ずから綴った、新しいボガート伝。
歴史の転換期、現代に生きる日本人が、アジア太平洋地域全体にとって望ましい方向に日米関係を発展させたいとしたら、いかなる方途が必要か? 日米を取巻く世界の科学的分析をもとに、21世紀世界を大胆に予測する。
原始時代の洞窟に始まり、酒場が特殊空間となる十九世紀以降まで、酒場の歴史とその空間のもつ意味を文学・絵画と関連づけて考察する。
歯は生きている、歯にも自然治癒力があるのです。虫歯や歯周病を口腔内の現象としてのみ捉える歯科医療のあり方に、予防歯科医が問題提起!
アランの思想を最も根本的に披瀝した「アラン入門書」ともいうべき哲学概論。フランス的良識溢れる人生の書。解説=中村雄二郎
神田孝平の訳述した探偵実話翻訳の嚆矢『和蘭美政録』にはじまり、第二次大戦に至る我が国推理小説の歴史を、克明な史料考証のもとに綴った、文学史の空白を埋める著者のライフワークともいうべき永年の研究成果である。
かつて万人恐怖の病であったハンセン病に冒され、24年のみじかい生涯を癩院で終えた天才作家の全集の文庫化。川端康成との往復書簡も収録。