●北上次郎氏推薦――「イキがいい。ぐりぐりの◎!」(小説推理2002年9月号より)
皮肉屋で飲んだくれの新聞記者スターキーは酔った勢いで女子大生とキスしたところを妻に見つかり、家を追い出された。数日後銃撃され、「ジャックと離婚……」と謎の言葉をのこして息絶えた彼女、じつは首相候補の側近の娘と判明する。スターキーは複数のギャング組織、警察から追われ始めるが。アル中記者の運命やいかに?
金原瑞人
(カネハラミズヒト )1954年生まれ。翻訳家・法政大学教授。訳書にディレイニー『魔使いの弟子』、『魔使いの呪い』『魔使いの秘密』、ブロック〈ウィーツィ・バット・ブックス〉全5巻プライス『500年のトンネル』(以上東京創元社)、ストラウド『バーティミアス』(理論社)、クラッチャー『アイアンマン』(ポプラ社)、ローズ『ティモレオン』(中央公論文庫)、シアラー『青空のむこう』(求龍堂)、アランハフト『ラスト・ドッグ』(ほるぷ出版)、ウェストール『ブラッカムの爆撃機』(岩波書店)など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』(牧野出版)、編著書に『12歳からの読書案内』などがある。