西欧社会に帰ってきたものの文明生活に馴染めないターザンだったが、ある日フランス陸軍省の特務員に任ぜられ、冒険の旅に乗り出すことに。だが密命を帯びた船旅の途上で、悪漢の手にかかって大海原に投げ出され……流れついた先は、なんと生れ故郷のジャングルだった! そして思いがけない相手と遭遇することに。歴史的傑作シリーズ第2弾。訳者あとがき=厚木淳
E・R・バローズ
アメリカの作家。1875年生まれ、1950年歿。1912年、読物雑誌に掲載された処女長編 (後の『火星のプリンセス』) 以降書きつがれた《火星シリーズ》11巻は圧倒的な人気を博し、スペース・オペラ全盛の幕が切って落とされた。爾来、《金星》《ペルシダー》《ターザン》などのシリーズで、義に厚く情に弱い美男の英雄と絶世の美女を配し、全世界で今なお変わらぬ支持を得ている。
厚木淳
(アツキジュン )1930年、東京日本橋に生まる。1953年、京都大学卒業。東京創元社取締役編集部長を経て、翻訳家。訳書に、火星シリーズをはじめとする、東京創元社より刊行のバローズ全作品、クリスティ『晩餐会の13人』『ポワロの事件簿1,2』、ほか多数がある。2003年歿。