深夜のロンドン。奇怪な男が十字路で少女を平然と踏みつけ、高名な医師ジキル博士の屋敷に入っていく。その男ハイドとは何者か? アタスン弁護士の疑念を裏付けるように、博士の身辺にはさらに異常な事件が……。『吸血鬼ドラキュラ』『フランケンシュタイン』と並び称される、ホラーの古典的名作。解説=北原尚彦
*2001年11月日本版公演 ミュージカル「ジキル&ハイド」原作
*2007年4月、鹿賀丈史主演ブロードウェイ・ミュージカル「ジキル&ハイド」が日生劇場で上演
夏来健次
(ナツキケンジ )1954年新潟県生まれ。主な訳書にスティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』、ホジスン『幽霊狩人カーナッキの事件簿』、レノルズ『人狼ヴァグナー』、編書に『英国クリスマス幽霊譚傑作集』、共編書に『吸血鬼ラスヴァン』などがある。