劇場(シアター)こそ、悪夢の聖地
映画にまつわるホラー作品を頼む──そんな編者スカウの呼びかけに応じた、ホラー界のスター作家たち。誰にも触れられていないのに突然体に傷がつくという怪異が映画監督を襲うウィルスンの傑作「カット」、青春の思い出が残るドライヴインシアターを再興した男を描く、ノスタルジックなウィリアムスンの「〈彗星座〉復活」など、怪作・傑作が満載の映画ホラー・アンソロジー!
「前口上」トビー・フーパー
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「幻燈」ジョン・M・フォード
「カット」F・ポール・ウィルスン
「女優魂」ロバート・ブロック
「罪深きは映画」レイ・ガートン
「セルロイドの息子」クライヴ・バーカー
「アンサー・ツリー」スティーヴン・R・ボイエット
「ミッドナイト・ホラー・ショウ」ジョー・R・ランズデール
「裏切り」カール・エドワード・ワグナー
「〈彗星座〉復活」チェット・ウィリアムスン
田中一江
(タナカカズエ )英米文学翻訳家。東京女子大学文学部卒。主な訳書にクリスティー『ヘラクレスの冒険』、バチガルピ『ねじまき少女』、クーンツ『対決の刻』、フォード『シャルビューク夫人の肖像』、マキャモン『奴らは渇いている』など多数。
夏来健次
(ナツキケンジ )1954年新潟県生まれ。主な訳書にスティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』、ホジスン『幽霊狩人カーナッキの事件簿』、レノルズ『人狼ヴァグナー』、編書に『英国クリスマス幽霊譚傑作集』、共編書に『吸血鬼ラスヴァン』などがある。
尾之上浩司
(オノウエコウジ )英米文学翻訳家。主な訳書にマシスン『ある日どこかで』、フォスター『スター・トレック――イントゥ・ダークネス』、ロス『ダーク・シャドウ――血の唇』、カークマン+ボナンジンガ『ウォーキング・デッド――ガバナーの誕生』ほか多数。