猟奇連続殺人の顛末を少年の視点から郷愁とともに語るランズデールの表題作、『エクソシスト』のブラッティがユーモアと意外性をこめて幽霊屋敷の怪事件を描くひさびさの長編「別天地館」、T・L・モンテルオーニの心あたたまるファンタジー「リハーサル」など6編を収録。オリジナル・ホラー・アンソロジー、ここに完結!
田中一江
(タナカカズエ )英米文学翻訳家。東京女子大学文学部卒。主な訳書にクリスティー『ヘラクレスの冒険』、バチガルピ『ねじまき少女』、クーンツ『対決の刻』、フォード『シャルビューク夫人の肖像』、マキャモン『奴らは渇いている』など多数。
夏来健次
(ナツキケンジ )1954年新潟県生まれ。主な訳書にスティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』、ホジスン『幽霊狩人カーナッキの事件簿』、レノルズ『人狼ヴァグナー』、編書に『英国クリスマス幽霊譚傑作集』、共編書に『吸血鬼ラスヴァン』などがある。