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高原市葦根町に暮らす高校生の誠一は、プリントを届けに訪れた家の玄関口で、同級生・沙織の異様な姿を目にする。後に町で続発する怪事の、それは先触れの一つに過ぎなかった。甘く漂う蠱惑的(こわくてき)な香り。台所に散乱した肉のパック。「最近この町は、何かおかしい」。微かな疑念は確信となり、日常世界は地獄に一変する。実力派作家が驚きの趣向を凝らした、不穏と戦慄の長編ホラー。
阿泉来堂
(アズミライドウ )2020年、『ナキメサマ』で横溝正史ミステリ&ホラー大賞[読者賞]を受賞し、デビュー。著書に同作を第一巻とした《作家・那々木悠志郎》シリーズや、『贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚』、『死人の口入屋』などがある。







