「命が惜しければ最高の料理を作れ!」1819年、イギリスの海辺の別荘で、海賊団に雇い主の貴族を殺害されたうえ、海賊船に拉致されてしまった料理人ウェッジウッド。女船長マボットから脅されて、週に一度、彼女だけに極上の料理を作ることに。食材も設備も不足している船で料理を作るため、経験とひらめきを総動員して工夫を重ねるウェッジウッド。徐々に船での生活に慣れていくが、やはりここは海賊船。敵対する勢力とのマボットたちの壮絶なる戦いが待ち受けていて……。面白さ無類、唯一無二の海賊冒険×お料理小説! 訳者あとがき=三角和代
イーライ・ブラウン
南カリフォルニア育ち。2008年にThe great daysで作家としてデビューし、ファブリ文学賞を受賞する。他の著作にヤングアダルト・ファンタジー作品のOddity(2021)などがある。現在は家族と北カリフォルニアに在住。
三角和代
(ミスミカズヨ )西南学院大学文学部外国語学科卒。英米文学翻訳家。カー「帽子収集狂事件」、ブラウン「シナモンとガンパウダー」、グレアム「罪の壁」、タートン「イヴリン嬢は七回殺される」など訳書多数。