パールは友人のネイサンから、彼を中傷する内容のクリスマスカードを受け取ったと相談される。同様のカードは他にも三人に届いているらしい。クリスマス前は探偵業はしないつもりだったが、気になって調べるパール。だが教会のイベントで殺人が起き、その被害者も例のカードを受け取っていたことが判明する。英国の港町を舞台にシェフ兼探偵のパールが活躍するシリーズ第二弾。訳者あとがき=圷香織
ジュリー・ワスマー
ロンドンのイーストエンド生まれ。キングストン大学で学んだのち、様々な職業を経てテレビドラマの脚本家となる。2010年に刊行した半生を綴った自伝が、サンデータイムズのベストセラーノンフィクショントップ20にランクイン。2015年に小説デビュー作である『シェフ探偵パールの事件簿』を刊行。続編も次々に発表され、人気シリーズとなった。2021年からはテレビドラマ化もされている。
圷香織
(アクツカオリ )上智大学国文学科卒。英米文学翻訳家。訳書にオルツィ「紅はこべ」、マクニール「チャーチル閣下の秘書」「エリザベス王女の家庭教師」「ホテル・リッツの婚約者」、チュウ「夜の獣、夢の少年」「彼岸の花嫁」、ワスマー「シェフ探偵パールの事件簿」などがある。