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一人の若者が殺害された。両腕をベッドの支柱に縛りつけられ、風変わりなブローチをつけていた。それが服喪用装身具だと気づいたクイン刑事は、大学で教鞭をとるスウィーニーに助力を求めた。ところが死亡した若者は彼女のゼミの生徒で、名門パトナム家の一員であることが判明。ジュエリーの出所に興味を覚えたスウィーニーは、被害者の兄に心惹かれつつ調査をはじめる。死と象徴に彩られた、芸術史家スウィーニー・シリーズ第二弾。訳者あとがき=野口百合子
野口百合子
(ノグチユリコ )東京外国語大学英米語学科卒業。フリードマン「もう年はとれない」、ボックス「発火点」「越境者」「嵐の地平」「熱砂の果て」、パーキン「小鳥と狼のゲーム」、クリスティ「秘密組織」「二人で探偵を」など訳書多数。