捜査班内からの妨害に抗いながら事件を追うカイルは、事件関係者の妹・シェリーとともに幼児連続殺人犯を追いつめる。その一方で、常識を超えた仮説が〈青い肌の男〉の正体を導きだした。危険を冒してまで子どもたちの命を救っていた男の真の目的とは? やがてカイルは殺人者との対決を前に、一人の少女と多くの人命を秤にかけた、究極の選択を迫られる。大型新人が贈る感動作。解説=香山二三郎
ジェイムズ・F・デイヴィッド
アメリカの作家、心理学者。オレゴン州にあるジョージフォックス大学の教授。SFやホラーのモチーフを、ミステリの筋立てで書くジャンルミックス的手法で長編作品を執筆。1995年、Footprints of Thunderでデビュー。邦訳書に『時限捜査』『叫びの館』、その他の作品にShip of The Damned、Judgment Dayなどがある。