十代の少女7人が在籍する小規模な寄宿学校で、ある日の夕食中、校長先生とその弟が突然息絶えてしまう。それぞれの事情から家族の元へ帰されたくない生徒たちは、敷地内に死体を埋め、事実を隠して学校生活を続けることにする。翌日、科学の得意なルイーズの分析により、ふたりは毒殺されたと判明。生徒たちは得意分野を活かして大人の目をあざむきつつ犯人を探り始めるが……。解説=大矢博子
ジュリー・ベリー
アメリカ、ニューヨーク州西部生まれ。主にヤングアダルト分野で活躍している作家。2014年に刊行された『聖エセルドレダ女学院の殺人』はウォール・ストリート・ジャーナルによる最優秀児童図書に選出され、2015年にはオーディオブックがアメリカ図書館協会によるオデッセイ賞のオナー賞(次席)を受賞した。7人きょうだいの末っ子で、現在は家族とマサチューセッツ州東部に住む。