日本軍による真珠湾攻撃から約半月後。表向きはチャーチル英国首相のタイピストとして、わたし、マギー・ホープは4年ぶりにアメリカへ帰ってきた。首相とルーズヴェルト米国大統領の会談が成功するいっぽう、大統領夫人の秘書が変死する。現場に残された証拠は、外部にもれれば大変なスキャンダルになるもので──。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー入りの人気シリーズ! 解説=古山裕樹
スーザン・イーリア・マクニール
ニューヨーク州バッファローで育つ。ウェルズリー大学卒業後、編集者を経て文筆業に。2012年『チャーチル閣下の秘書』で小説家デビュー。同書はバリー賞(最優秀ペーパーバック部門)を受賞したほか、MWA賞・ディリス賞・マカヴィティ賞の候補に選出された。また、シリーズ続編の『エリザベス王女の家庭教師』『国王陛下の新人スパイ』は、ともにニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにランクインした。
圷香織
(アクツカオリ )上智大学国文学科卒。英米文学翻訳家。訳書にオルツィ「紅はこべ」、マクニール「チャーチル閣下の秘書」「エリザベス王女の家庭教師」「ホテル・リッツの婚約者」、チュウ「夜の獣、夢の少年」「彼岸の花嫁」、ワスマー「シェフ探偵パールの事件簿」などがある。