●森谷明子氏推薦——「物語を作ることの幸福について繰り返し刺激してくれた本。」
●新保博久氏――「ミステリーは英国物に限るという保守本流組にも随喜の一冊」
【仏推理小説大賞・「エル」読者賞・ジョワンヴィル市シネレクト賞受賞】
友人ニコラの新作が彼を超一流作家に押し上げることを、私は読み始めてすぐに確信した。テーマは感動的、文体は力強く活力がみなぎっている。しかしそこに描かれたある事実が私を憎悪の奔流に溺れさせた。この小説の成功を復讐の手段にするのだ。本が凶器となる殺人。訳者あとがき=榊原晃三/解説=西尾忠久
*映画『私家版』(1996年/ベルナール・ラップ監督)原作