発端の謎と中段の論理性、それに結末の意外性をみごとに兼ね備えた推理短編の魅力溢れるオックスフォード派の雄マイケル・イネスの名品9編を選りすぐった、ファン待望の1巻。
●収録作品
「死者の靴」
「ハンカチーフの悲劇」
「家霊の所業」
「本物のモートン」
「テ−プの謎」
「ヘリテージ卿の肖像画」
「ロンバード卿の蔵書」
「罠」
「終わりの終わり」
マイケル・イネス
スコットランド、エディンバラ生まれ(1906?94)。本名ジョン・イネス・マッキントッシュ・スチュアート。アデレード大学、オックスフォード大学等で英文学を講ずる。1936年、アプルビイ警部初登場作『学長の死』を発表。以後アプルビイ物に代表される長短編探偵小説のほか、英文学の研究書、自伝など、多くの著作を残した。