12歳のマイロの両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉に、ある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。彼らは全員が滞在予定日数を告げず、他の客がいることに驚いていた。なぜ雪に閉ざされたホテルに来たのか? マイロは客の誰かが落としたと思しき古い海図を手がかりに、彼らの目的を探ることにする。それはホテルの秘密につながっていた……? 心あたたまる聖夜のミステリ。訳者あとがき=山田久美子
ケイト・ミルフォード
アメリカ、メリーランド州生まれ。現在はニューヨークのブルックリン在住。2014年に発表した『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)ジュブナイル部門を受賞し、全米図書賞児童文学部門やアンドレ・ノートン賞の候補にもなった。2017年に続篇となるGhosts of Greenglass Houseを刊行。その他の著作にThe Boneshaker(2010)、The Broken Lands(2012)などがある。
山田久美子
(ヤマダクミコ )英米文学翻訳家。ガーディナー「心理検死官ジョー・ベケット」、キング「パリの骨」、ミルフォード「雪の夜は小さなホテルで謎解きを」、モントクレア「ロンドン謎解き結婚相談所」「王女に捧ぐ身辺調査」「疑惑の入会者」など訳書多数。