生きるために、他人になりすまして“仕事”をしてきた“わたし”。今回はエヴィという女の経歴を使って、ある男の裏稼業を調査しつづけている。だが突然、驚愕の事態に。パーティで会った女性が、自分そっくりの外見で、自分の本名を名乗り、自分自身が経験した出来事を語ってきたのだ。“わたし”になりすましている彼女は何者なのか? 目的は? ベストセラー・サスペンス登場! 解説=若林踏
アシュリィ・エルストン
〈ニューヨーク・タイムズ〉ベストセラーに輝いた作家。ウェディング・フォトグラファーとして働いた後、執筆活動を始める。著作に、国際スリラー作家協会賞ヤングアダルト小説部門の最終候補になったThe Rules for Disappearing(2013)や10 Blind Dates(2019)などがあり、23か国語に翻訳されている。2024年に刊行された『ほんとうの名前は教えない』は、初めての大人向け小説。現在は夫と3人の息子と一緒にアメリカのルイジアナ州に住んでいる。
法村里絵
(ノリムラリエ )1957年、東京都に生まれる。女子美術短期大学卒。主な訳書にウォー「失踪当時の服装は」「生まれながらの犠牲者」、ハワード「遭難信号」、スポッツウッド「幸運は死者に味方する」、ラーム「英国屋敷の二通の遺書」などがある。