判型:文庫判
ページ数:350ページ
初版:2009年12月25日
ISBN:978-4-488-11829-7
Cコード:C0197
文庫コード:M-カ-1-34
装画:山田維史
装幀:東京創元社装幀室
パリで休暇を楽しむケン・ブレイクは、美女イヴリンとの再会により、“一角獣”をめぐる極秘任務に巻き込まれた。そして嵐の中たどり着いた『島の城』では、目撃者のいる前で怪死事件が発生。死体の額には鋭い角のような物で突かれた痕が残っていた。フランスの古城を舞台に、希代の怪盗、パリ警視庁の覆面探偵、ヘンリー・メリヴェール卿が三つどもえの知恵比べを展開する! 解説=山口雅也
カーター・ディクスン/ジョン・ディクスン・カー
アメリカの作家。1906年生まれ。〈不可能犯罪の作家〉といわれるカーは、 密室トリックを得意とし、 怪奇趣味に彩られた独自の世界を築いている。 本名ではフェル博士、 ディクスン名義ではヘンリ・メリヴェール卿 (H・M) が活躍する。 作風は 『赤後家の殺人』 等初期の密室ものから、 『皇帝のかぎ煙草入れ』 など中期の心理トリックもの、 そして 『死の館の謎』 等晩年の歴史ものへと変遷した。1977年歿。