タンテイショウセツノセイキ

探偵小説の世紀〈上〉

G・K・チェスタトン
宇野利泰 他訳


探偵小説の世紀〈上〉

ジャンル
海外ミステリ > アンソロジー
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:582ページ
初版:1983年12月2日

ISBN:978-4-488-11010-9
Cコード:C0197
文庫コード:M-チ-3-10



内容紹介

「およそ謎解き小説であるかぎり、一つのアイデアを軸にして、ストーリーが展開する。したがって、ストーリーが短くてこそ、そのアイデアが新奇で、ユニークなものであるかどうかを的確に識別できる」――こう推理短編の長所を解説してみせるG・K・チェスタトン。本書には推理短編の黄金期に発表された珠玉の作品二十編が収録されている。


目次

「序」 G・K・チェスタトン
「ジグソーパズル」 レナード・R・グリブル
「大強盗団」 E・フィリップス・オッペンハイム
「アズテカ族の髑髏」 ギャヴィン・ホルト
「鉄のパイナップル」 イーデン・フィルポッツ
「真珠のロープ」 H・ド・ヴィア・スタクブール
「読心術合戦」 エドガー・ウォーレス
「8:45列車内の死」 フランク・キング
「根気強い家捜し人」 C・E・ベックホファー・ロバーツ
「くずかご」 アラン・メルヴィル
「死の舞踏」 ジョージ・グッドチャイルド
「犯罪学講義」 G・D& M・H・コール
「無抵抗だった大佐」 E・C・ベントリー
「剣によって」 セルウィン・ジェプスン
「無用の殺人」 ミルウォード・ケネディ
「ハムプステッド街殺人事件」 クリストファ・ブッシュ
「エルキュールの功績」 ベロック・ローンズ
「みずうみ」 W・F・ハーヴェイ
「極秘捜査」 G・R・マーロック
「真紅の糸」 J・J・ベル
「金色の小鬼」 トマス・バーク


G・K・チェスタトン

1874年イギリス生まれ。作家、評論家。逆説と諧謔の大家として知られ、〈ブラウン神父〉シリーズに代表される短編推理小説は、コナン・ドイルの作品と並んで後世の作家たちに計り知れない影響を与えた。また長編『木曜の男』などに顕著な独特の幻想性により、現在でも熱狂的な読者を獲得している。1936年没。