わたしが不幸かどうかを決めるのは、他人ではない―──。《不幸の家》で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、実力派新人の最新傑作小説。
町田そのこ
(マチダソノコ )1980年福岡県生まれ。2016年「カメルーンの青い魚」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。翌年、同作を収録した作品集 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。21年『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞。25年『ドヴォルザークに染まるころ』 で第46回吉川英治文学新人賞候補となる。主な著書に『うつくしが丘の不幸の家』、『わたしの知る花』、〈コンビニ兄弟〉シリーズ、『月とアマリリス』などがある。