JFLのサッカークラブを解雇された甲子仁志男は、心機一転、地元・静岡でボールを蹴り続けることを決意する。かつて“奇跡のクラブ”と謳われた、フットサルクラブ・ガンバルスからの選手兼任監督としてのオファーのためだ。ブラジル留学時にフットサルに触れ、プロ選手でありながら、フットサルの大会にも参加していた仁志男なら、クラブを必ず日本最高峰のFリーグまで導くことができる、と。しかし今は県2部に低迷するガンバルスには、メンバー集めを含め、問題は山積み――。リーグ開幕を間近にひかえ、崩壊寸前のチームの立て直しは可能なのか? Fリーグを最短で目指す青年監督の熱い闘いを、名手が痛快に描く感動のスポーツ小説。
*2010年11月15日(月)発売のフットサル専門雑誌〈フットサルマガジンピヴォ!〉Vol.64で紹介。