ロウジンホーム

老人ホーム

  【単行本版】

一夜のコメディ

B・S・ジョンソン
青木純子


老人ホーム

ジャンル
一般文芸 > 奇妙な味
レーベル
海外文学セレクション

判型:四六判並製
ページ数:318ページ
初版:2000年11月30日

ISBN:978-4-488-01632-6
Cコード:C0097

装画:古村耀子
装幀:緒方修一


内容紹介

年齢も視力も聴力も痴呆度もすべて異なる八人の老人と寮母一人が過ごす一夜。各人の思考と行動はシンクロし、また離れ……。同時進行する独立した九章の同ページ同行が、老いの真実を残酷に滑稽に描き出す傑作老人小説。


B・S・ジョンソン

1933年、イギリス、ロンドン生まれ。ロンドン・キングズ・カレッジ卒業。デビュー作でT・S・エリオットに認められ、グレゴリー賞を受賞。その後、次々に実験小説風の作品を発表し、三作目の『トロール』でサマセット・モーム賞を受賞。ジョイス、ベケットの後継者として脚光を浴びた。創作活動は、小説のみにとどまらず、戯曲や詩にも及ぶ。映画・TV作品も手がけ、自ら監督も務めた。1968年には、世界短編映画祭でグランプリを受賞。73年、ロンドンの自宅で自死。


青木純子

(アオキジュンコ )

1954年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。訳書に、K・モートン『忘れられた花園』、M・パヴィチ『風の裏側』、L・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、B・S・ジョンソン『老人ホーム』、G・アデア『閉じた本』、A・クルミー『ミスター・ミー』、K・アトキンソン『世界が終わるわけではなく』、M・レヴィツカ『おっぱいとトラクター』他。