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第二次世界大戦中、ローレルの母ドロシーはまだ若く、裕福な婦人の屋敷でメイドづとめをしていた。向かいに住む作家の美しい妻に憧れ、国防婦人会で彼女の手伝いをするのがドロシーの生き甲斐だった。彼女の夢は、いいなづけの写真家と幸せな家庭を築くことだったが……。2011年、女優となったローレルは、当時の母のことを探り始めた。浮かび上がる思いも寄らぬ母の姿とは? 最後の最後まで読 者を翻弄する、謎に満ちた物語。訳者あとがき=青木純子
*第6回翻訳ミステリー大賞受賞作
*第3回翻訳ミステリー読者賞受賞作
*第2位『このミステリーがすごい!2015年版』海外編
*第2位〈週刊文春〉2014ミステリーベスト10 海外部門
*第2位『ミステリが読みたい!2015年版』海外篇
*第8位『2015本格ミステリ・ベスト10』海外ランキング
ケイト・モートン
1976年、南オーストラリア州ベリに三人姉妹の長女として生まれる。クイーンズランド大学で舞台芸術とイギリス文学を修めた。夫と三人の息子とともに、ロンドン在住。2006年に『リヴァトン館』で作家デビュー。他に『忘れられた花園』、『秘密』、“The Distant Hours” 、『湖畔荘』がある。
青木純子
(アオキジュンコ )1954年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。訳書に、K・モートン『忘れられた花園』、M・パヴィチ『風の裏側』、L・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、B・S・ジョンソン『老人ホーム』、G・アデア『閉じた本』、A・クルミー『ミスター・ミー』、K・アトキンソン『世界が終わるわけではなく』、M・レヴィツカ『おっぱいとトラクター』他。