判型:四六判並製
ページ数:216ページ
初版:2016年7月29日
ISBN:978-4-488-00075-2
Cコード:C0076
カバーデザイン:(C)オム・ヘリ
日本語版カバー作成:東京創元社装幀室
●松原仁氏(人工知能学会前会長)推薦――「人工知能ではなく、囲碁棋士を内心応援していました。」
囲碁は深遠なゲームであり、人工知能にはこれから10年は負けないと言われていた。ところが昨年ヨーロッパでファンフ二段が、アルファ碁に負けた。それでも、イ・セドルには勝てないだろうとほとんどのプロが予想した。しかし4勝1敗で負けてしまった。ディープ・ラーニングという方法で、人工知能は進化していたのだ。本書は、対局に臨んだイ・セドルの苦悩とアルファ碁の強さを棋譜によって解説した。
ホンミンピョ
(ホンミンピョ )1984年、5月9日生まれ。2001年、プロ入段。2003年、農心辛ラーメン杯韓国代表。2004年、三星火災杯本戦進出。2007年、LG杯世界棋王戦ベスト4、農心辛ラーメン杯韓国代表。2009年、LG杯世界棋王戦本戦進出。2015年、九段昇段。現在、韓国国家代表チームでコーチ(研究生担当)を務めており、囲碁テレビの解説者としても活躍中。李世ドル九段とは一歳違いで、〈アルファ碁〉と李世ドル九段の対局解説を担当し、世紀の対決が行われている間、最も近いところで李世ドル九段と〈アルファ碁〉に対する対応戦略を議論した。
金振鎬
(キムジノ )1956年、10月30日生まれ。ソウル科学総合大学院教授。ソウル大学経営学部を卒業後、ペンシルバニア大学(Wharton School)で経営学修士号と博士号を取得。社会と企業の様々な問題に、データ分析によりアクセスするための研究を主にしている。囲碁のコミについての統計分析で有名。2013年に、データ分析とビッグデータの権威者であるトーマス・ダベンポート教授との共著で分析入門書であるKeeping Up with the Quants:Your Guide to Understanding+Using Analyticsを、ハーバード大学出版部から出版しており、この本はスペイン語、中国語、日本語、ロシア語、そして韓国語に翻訳された。今回の対決では、多くの囲碁の専門家とは異なり、〈アルファ碁〉が完勝すると予想し注目を集めた。
洪敏和
(ホンミンファ )1970年、東京生まれ。小学生の頃、兄と碁を始め、韓国外務省勤務の父のもと、アフリカ、ヨーロッパ、南米、日本で様々な経験を積む。韓国外国語大学卒。大学時代の1995年に、大学アジア囲碁選手権戦優勝。1996年、北京・日中韓アジア囲碁選手権戦韓国代表。囲碁を通じて人の輪が広がるのを願う囲碁ファンの一人である。