日影丈吉
(ヒカゲジョウキチ )1908年東京生まれ。49年、探偵小説専門誌《宝石》の百万円懸賞探偵小説コンクールC級(短篇部門)へ「かむなぎうた」を投じ、江戸川乱歩に絶賛されて二席入選となる。56年に「狐の鶏」で第9回日本探偵作家クラブ賞、90年には『泥汽車』で第18回泉鏡花賞を受賞。おもな著書に『女の家』『応家の人々』『真赤な子犬』『孤独の罠』『多角形』『地獄時計』、またジョルジュ・シムノン『メグレと老婦人』などの訳書がある。91年没。2002年から05年にかけて全集(別巻含め全9巻)が刊行された。
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戦中の台湾で起きた軍人殺害事件は、次第に混迷の色を深くしてゆく。推理と恋愛と幻想が混然一体となった、戦後を代表する艶やかな本格推理の逸品、ついに創元推理文庫に収録。
遅ればせの新婚旅行で怪しい素振りをみせる夫、疑心暗鬼の妻。掌を返すかの如き鮮やかな終幕へ昇華される、日影ミステリの佳品。
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