大森望
(オオモリノゾミ )1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、アンソロジスト。編著(責任編集)の書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》シリーズで、第34回日本SF大賞特別賞を受賞。他の編著に《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ。主な訳書にウィリス『航路』、ベイリー『時間衝突』ほか多数。
地球人類は星間戦争に敗れタイタン人に統治されている。人口の激減したなか一握りの特権階級だけが、タイタン人のもたらした、現実の町の領有権を賭けた〈ゲーム〉に興じていた。
兵器ファッション・デザイナー、ラーズは、兵器開発に鎬を削る西側陣営の要だった。トランスにより霊感を得、兵器のスケッチを起こす。しかしこの兵器開発も、実はまったくのまやかしだった……。だが、……
スチュアート家のペットはラモックス。ぐずでお茶目、ばかでかい宇宙怪獣だ。ある日、彼は飼い主の留守をいいことにつまみぐいにでかけるが……初めて目にする怪物の姿に、街はたちまち一大パニック。傑作ユーモアSF待望の完訳。