中村真一郎
(ナカムラシンイチロウ )1918年東京府生まれ。東京帝国大学卒。日本語による定型押韻詩を試みる文学運動「マチネ・ポエティク」を加藤周一や福永武彦と推進する傍ら創作活動を始める。47年には初の著書となる長編小説『死の影の下に』を刊行。小説では〈四季〉四部作が著名で、78年『夏』が第14回谷崎潤一郎賞を、85年『冬』が第17回日本文学大賞を受賞。小説のみならず文芸評論や評伝も旺盛に執筆、とりわけ後期は近現代のみならず王朝文学や漢文学も含む浩瀚な評論活動を展開する。72年『頼山陽とその時代』が第22回芸術選奨文部科学大臣賞を、74年『この百年の小説 人生と文学と』が第28回毎日出版文化賞を、90年『蠣崎波響の生涯』は第27回藤村記念歴程賞ならびに第41回読売文学賞を受賞。
ミステリへの造詣も深く『冷たい天使』『黒い終点』などの小説のほか〈エラリイ・クイーンズ・ミステリマガジン〉に連載していた読書エッセイ『深夜の散歩』(福永武彦、丸谷才一と共著)がある。97年没。
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