レオン、ポテトチップを極める!
世界中で大人気の学園ファンタジー3部作
アレン・カーズワイル
『レオンとポテトチップ選手権』上下

創元ブックランド

 レオンは無事小学5年生になった。自宅の1つ星ホテルに泊まる凶暴な犬や羊を散歩させるなど、忙しい日々を送っている。ホテルの従業員やお客さんなど皆の協力もあって、自慢のポテトチップコレクションにもいよいよ磨きがかかっている。いじめっ子をこらしめるために、休み中に自ら縫った“魔法の生き写し人形”を持って、意気揚々と登校した新学期初日だったが、どういうわけか失敗して痛い目に遭ってしまう。
 一方、新しい理科の先生の授業は、なんと1年まるまるレオンの大好きなポテトチップの研究。おまけに一旦はあきらめた“魔法の人形遣い”作戦へのヒントがいっぱい詰まっていた。

“魔法の人形遣い”作戦成功のため、ポテチに関するありとあらゆる知識を競う“ポテトチップ選手権”の優勝賞金を手に入れようとするレオン。なかでもポテチの銘柄あてが難関だが、理科の先生と2人の親友の協力を得て、独自の科学的分析法を究めていく。そんな頼りになる先生だが、ポテチづくしの授業が一部の親の不評をかい、失業のピンチに立たされていた。
 先生とポテチの素晴らしさを科学フェアで証明しようとするレオンたち。“ポテトチップ選手権”と“魔法の人形遣い”の成否は、先生の運命は――。

 いつでもどこでもポテチ、なんでもかんでもポテチな、面白くてためになる、マジカルサイエンスな傑作!
 世界中で大人気の学園ファンタジー3部作!

『レオンと魔法の人形遣い』創元ブックランド既刊

 どんなペットも人間も宿泊できる不思議なホテルに住むレオンは、NYの小学校4年生。タクシー運転手の出身国コレクターでポテトチップの味ききの名手だ。そんなレオンが通うクラシック学園は、中世からの伝統に則り、指先の器用さを何より重んじる学校。あろうことか、レオンたちの新しい担任の先生(カツラ疑惑あり)は針仕事にとり憑かれていて、授業では毎回課題のぬいぐるみを縫わなくてはならない。睡眠不足で集中できないレオンは、上手に縫えず留年ぎりぎりという窮地にたたされる。だが、ホテルの製氷器〈氷の女王〉による睡眠妨害を克服し、さらにわけがわからない魔法の力を手に入れたことで、レオンの運命は一変する……。

 レオンと親友たち、体操の名手リリィ・マティスとものの組み立てが得意なP・Wの3人は、力を合わせて“魔法の人形遣い”を駆使し、闇で捌かれているらしい、授業で縫ったぬいぐるみの行方を大追跡しはじめた。3人のとった作戦は“人間カタパルト”。学校の食堂では食べ物合戦が勃発する一方、宿命のライバルであるいじめっことレオンはドッジボールの決戦となり、果ては中世風の大饗宴が始まる……。とにかく大騒ぎ! 

 肝腎の縫いぐるみたちの行方は? そしてレオンは最終課題、マスター・ピースの審査をクリアできるのか?

『驚異の発明家の形見函』『形見函と王妃の時計』の既刊も大好評。個性派カーズワイルが贈る初めての児童文学。
(2005年12月5日/2006年9月5日)