2000年に公開された『アンドリューNDR114』につづいて、またもや巨匠アイザック・アシモフのロボットSFが大型映画になりました。作品名も『アイ,ロボット』――アシモフの最高の1冊に挙げられることも多い『わたしはロボット』です。
アシモフ自身が発案した、有名な“ロボット工学3原則”という設定は忠実に守りながらも、ストーリーは完全にオリジナルなもの。見事な特撮技術に支えられた、シリアスなアクション映画になっています。
舞台は2035年のシカゴ。USロボティックス社が開発・量産した人間型ロボットが人間の暮らしにすっかりとけこんでいる時代です。そのUSロボティックス本社で、ロボット開発の父祖とも言える科学者ホーゲンミラー博士が死亡、ウィル・スミス演じる(大のロボット嫌いの)熱血刑事スプーナーは、ホーゲンミラー博士と親交があったこともあり、捜査に派遣されます。彼の応対に会社側から選ばれたのは、若き女性ロボット心理学者、スーザン・カルヴィン博士(!)。
ところがホーゲンミラー博士の研究室を捜査中、そこに潜んでいた最新型の家庭用汎用ロボットMR-5の一体が襲いかかってきます。ロボット工学3原則に守られているはずなのに、人間の命令を聞かず、あまつさえ人間を襲うとは……? |
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