宮崎駿監督のアニメーション『ハウルの動く城』の原作者として、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの名は、いまや日本でも、イギリス本国なみにポピュラーになりました。
代表作『わたしが幽霊だった時』『九年目の魔法』や、魔法世界をコミカルに描いた『ダークホルムの闇の君』『グリフィンの年』の《ダークホルム2部作》など、多彩な作風で独特のファンタスティック・ワールドを展開するジョーンズですが、小社では2004年秋より歴史ファンタジイの傑作4部作《デイルマーク王国史》を連続刊行。
中世のイギリスを思わせる架空世界デイルマークを舞台に、異なる時代の少年と少女が――吟遊詩人の少年が、10代の暗殺者が、機織りの少女が――物語る、冒険と奇蹟の3つの物語。それは現代の物語へとつながり、ひとつの歴史となる……。
1975年に始まり1993年に完結したこの4部作は、数あるジョーンズのファンタジイの中でも指折りの傑作と言えるでしょう。
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