ダイアナ・ウィン・ジョーンズの
歴史ファンタジイ4部作《デイルマーク王国史》

九年目の魔法

 宮崎駿監督のアニメーション『ハウルの動く城』の原作者として、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの名は、いまや日本でも、イギリス本国なみにポピュラーになりました。

 代表作『わたしが幽霊だった時』『九年目の魔法』や、魔法世界をコミカルに描いた『ダークホルムの闇の君』『グリフィンの年』の《ダークホルム2部作》など、多彩な作風で独特のファンタスティック・ワールドを展開するジョーンズですが、小社では2004年秋より歴史ファンタジイの傑作4部作《デイルマーク王国史》を連続刊行。

ダークホルムの闇の君 中世のイギリスを思わせる架空世界デイルマークを舞台に、異なる時代の少年と少女が――吟遊詩人の少年が、10代の暗殺者が、機織りの少女が――物語る、冒険と奇蹟の3つの物語。それは現代の物語へとつながり、ひとつの歴史となる……。

 1975年に始まり1993年に完結したこの4部作は、数あるジョーンズのファンタジイの中でも指折りの傑作と言えるでしょう。


● 4部作各巻は以下のとおりです。

第1部『詩人(うたびと)たちの旅』田村美佐子訳 2004年9月刊行
第2部『聖なる島々へ』田村美佐子訳 2004年10月刊行
第3部『呪文の織り手』三辺律子訳 2004年11月刊行
第4部『時の彼方の王冠』三辺律子訳 2005年3月刊行

(2004年8月10日/2004年3月3日)


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