タソガレノベルリン 黄昏のベルリン
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内容紹介
ドイツが東西に分断された冷戦のさなか、リオデジャネイロで青い目の男が娼婦を縊り殺し――ニューヨークの空港で青年が会社員を尾行し――パリに暮らす裕福な夫人の許に平穏を脅かす電話が鳴り――ベルリンの検問所を前に男が思惑を秘めて歩く夜、横浜で画家・青木優二は突然の来訪者から彼も知らない出自の秘密を告げられる。真実を確かめるためヨーロッパへ旅立つ青木。一人の画家の探偵行は、鏤められた物語の断片と繋がり、果てに一枚の騙し絵を浮かびあがらせる。第二次世界大戦と東西冷戦――二つの戦争の背後に仕掛けを凝らした推理長編。解説=山田正紀