ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

コドモガオウサマ 子供が王様

子供が王様

在庫あり

定価
2,420円(本体価格:2,200円)
ジャンル
  1. 一般文芸 > 一般文芸
レーベル
  1. 海外文学セレクション
判型
四六判並製
ページ数
318ページ
初版
2022年8月31日
ISBN
978-4-488-01681-4
Cコード
C0097
装画
金子幸代
装幀
中村聡

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内容紹介

青春時代にテレビのリアリティ番組に夢中になったメラニー。彼女は今や、サミーとキミーという兄妹の母となり、YouTubeで彼らの動画を公開し、何百万人もの視聴者を獲得している。サミーとキミーはキッズインフルエンサーとして有名になり、たくさんのスポンサーがついていた。しかしある日、かくれんぼの最中に六歳のキミーの姿が消えた。誘拐が疑われ脅迫状も届く。金目当てか? 成功者への嫉妬か? 怨恨か? 小児性愛者か? パリ司法警察局が捜査を開始し、メラニーと同世代の警察官で捜査記録官のクララも事件を精査しはじめる。クララもかつては、親に隠れてリアリティ番組を見ていた少女だった。ネット社会で翻弄される人たち……。そしてSNSネイティヴの子供たちの未来を知る人はまだいない……。SNS全盛の現代、子供たちを、そして人々を待ち受ける闇をミステリ的筆致で描いた恐ろしくも予言的な問題作。母親は言う。「我が家では、子供が王様なんです」と。訳者あとがき=河村真紀子

著者紹介

デルフィーヌ・ド・ヴィガン

1966年生まれ。フランスの小説家、映画監督。パリ在住。フランス本屋大賞、ルノードー賞、高校生が選ぶルノードー賞、高校生が選ぶゴンクール賞等多くの文学賞を受賞。著書に『ノーと私』、『リュシル 闇のかなたに』、『デルフィーヌの友情』他がある。

河村真紀子 (カワムラマキコ)

大阪外国語大学外国語学部フランス語科卒業。フランス語翻訳家。訳書にM・パージュ『たぶん、愛の話』、L・グネル『バリの賢者からの教え』、C・カスティヨン『だから、ひとりだけって言ったのに』他がある。