相も変わらず天才的な演奏と、鮮やかな推理を披露するいっぽうで世事にはうとい永見だが、原点に立ち返るためにクインテットを活動休止にして、海外に旅立つ唐島に同行すると言い出した。ニューヨークを皮切りに、シカゴ、そしてジャズの聖地ニューオリンズで二人が出合った不思議な出来事をはじめ、全七編を収録。あこがれのミュージシャンが遺した楽器を手に入れた唐島を襲った災難を描く「虎は死して皮を残す」。ニューヨークで管楽器の盗難事件に巻き込まれた永見が見いだした真相「獅子真鍮の虫」。シカゴで仲良くなった老人が行方不明になっていた伝説のジャズメンだったことに端を発した騒動の顛末「サギをカラスと」など、ジャズと不思議に満ちた《日常の謎》的ミステリシリーズ、第三弾。恒例の著者おすすめ、CD・レコード紹介付き。
文庫版では『真鍮のむし』と改題しました。
シシシンチュウノムシ 獅子真鍮の虫 【単行本版】 永見緋太郎の事件簿
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内容紹介
目次
「塞翁が馬」
「犬猿の仲」
「虎は死して皮を残す」
「獅子真鍮の虫」
「サギをカラスと」
「ザリガニで鯛を釣る」
「狐につままれる」
「犬猿の仲」
「虎は死して皮を残す」
「獅子真鍮の虫」
「サギをカラスと」
「ザリガニで鯛を釣る」
「狐につままれる」