「NYタイムズ」ベストセラー
Amazon.comスリラー&ミステリ・ベスト10
医療・健康を扱ったすぐれた文学に与えられるウェルカム・ブック・プライズ受賞
「ガーディアン」最優秀ミステリ
「カーカス・レビュー」フィクション分野トップ25ランクイン
CWAゴールド・ダガー、バリー賞最優秀新人賞、マカヴィティ賞最優秀新人賞最終候補
わたしはジェニファー。わたしは六十四歳。わたしは認知症。ノートにその日にあった出来事を書いている。ある日、貼ってある新聞の切り抜きを見つけた。「アマンダ・オトゥール(75)が不審死。右手の指が四本切断されていた」。アマンダは親友だった。彼女を殺した覚えはない。でも警察が会いにきたし、ノートからは事件当日のページが切り取られている――。親友の殺害容疑をかけられた、認知症を患う女性。彼女の独白とノートに書かれた文章、介護人や娘たちが記した伝言の断片で綴られた衝撃作!
文庫版では『忘却のパズル』と改題しました。
アリス・ラプラント
作家、ジャーナリスト。スタンフォード大学などで創作講座を持ち、指導を行っている。2011年に発表した『忘却のパズル』は初のフィクション作品で、医療・健康を扱ったすぐれた文学やノンフィクションに与えられるウェルカム・ブック・プライズを受賞。さらにCWA(英国推理作家協会)ゴールド・ダガーの候補、バリー賞最優秀新人賞、マカヴィティ賞最優秀新人賞の最終候補となる。
その他の著作にA Circle of Wives(2014)、Coming of Age at the End of Days(2015)などがある。
玉木亨
(タマキトオル )1962年東京都生まれ。慶應大学経済学部卒。英米文学翻訳家。主な訳書にクリーヴス『大鴉の啼く冬』『白夜に惑う夏』、ケリー『水時計』、サンソム『蔵書まるごと消失事件』、マン『フランクを始末するには』などがある。