翻訳者が薦める1冊・書店員が薦める1冊フェア

2004年11月中旬より開催

日ごろ本に接しているプロの方に選んでいただいた本を集めたフェア2つを同時開催します。青山南先生、柴田元幸先生、深町眞理子先生をはじめとする翻訳家の方々、また全国書店員の皆さんに、東京創元社の文庫からお気に入りの1冊を選んでいただきました。
フェア参加作品
【翻訳者が薦める1冊】
ロバート・R・マキャモン
ミステリー・ウォーク 上・下
フォークナーとマキャモンを読めば、アメリカ南部の血と骨は完璧にわかります。
 ――青山 南
ドン・ウィンズロウ
ストリート・キッズ
傷つけ、青春! せつなく輝け、ニール・ケアリー! 早く4作目を仕上げろ、訳者!
 ――東江一紀
ジュディス・メリル 編
SFベスト・オブ・ザ・ベスト 上・下
アンソロジーはSFの華。選りぬきの秀作ぞろいの本書は極めつけの定番
 ――浅倉久志
バリントン・J・ベイリー
ロボットの魂
ロボット三原則なんてぶっ飛ばせ! 悪漢ロボット、出世街道まっしぐら。
 ――大森 望
ダフネ・デュ・モーリア
鳥 デュ・モーリア傑作集
完璧という語はこういう短編のためにある。映画を変えたヒッチコックを変えたのだ。
 ――鴻巣友季子
メアリ・シェリー
フランケンシュタイン
映画もいいが原作はモンスターの人物造型の深さが圧倒的。創元推理文庫版は解説も素晴らしい。
 ――柴田元幸
カトリーヌ・アルレー
わらの女
騙し、騙され……莫大な財産に目のくらんだ女の運命を冷徹に描く心理サスペンスの傑作!
 ――高見 浩
クレイグ・ライス
第四の郵便配達夫
笑っては飲み、泣いては飲みのJ・J・マローンにご相伴天国(地獄?)の訳者でした。
 ――田口俊樹
アガサ・クリスティ
ABC殺人事件
ポワロにリアリティーは無用。近頃の劇場型犯罪を先取りしたわが最愛のポワロものです。
 ――深町眞理子
ヘレン・マクロイ
ひとりで歩く女
小説だけに可能な魔術。眩暈誘う言葉の迷路。訳しながら頭がくらくらした。
 ――宮脇孝雄
【書店員が薦める1冊】
ヘニング・マンケル
殺人者の顔
実に地味で渋い警察小説である。だが、せつなく胸に染みてくるのは、なぜだろう。
 ――さわや書店本店 伊藤清彦
ボブ・ラングレー
北壁の死闘
何年たっても名作は名作。未読の人がうらやましい
 ――BOOKSサカイ深夜+1 浅沼 茂
有栖川有栖
月光ゲーム
若いパワーとミステリへの愛に溢れんばかり
 ――紀伊國屋書店新宿本店 竹内美智子
浅暮三文
ラストホープ
めざせ100万部! このシリーズ化こそ、私の“最後の望み”!
 ――ときわ書房本店 宇田川拓也
加納朋子
魔法飛行
読み終わったあと、僕でも思わず涙がでました。
 ――文教堂書店新橋店 山田壮一
黒川博行
二度のお別れ
初めてのサイン会にジャージ姿で登場した黒川センセ。ええ根性したはる! 小説家は姿かたちやないで!
 ――丸善福岡ビル店 飯尾 浩
貫井徳郎
慟哭
驚天動地の犯罪小説! 絶妙なる語り口に酔いしれよう!
 ――有隣堂ランドマーク店 梅原潤一
若竹七海
ぼくのミステリな日常
世界は99%の平凡と1%の殺意で出来ている!!
 ――三省堂書店 内田 剛
フレドリック・ブラウン
天使と宇宙船
短編SFの名手の奇想と技巧をご堪能あれ。
 ――東京旭屋書店札幌店 上野和憲
ジェイムズ・P・ホーガン
造物主の掟
剣と魔法のロボットSF!? なんじゃこの面白さは!
 ――ジュンク堂書店大阪本店 博田宏之

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