新米探偵のクリスマスに事件のプレゼント?

ダリアハウスの困った聖夜
キャロライン・ヘインズ/下山真紀訳

●最新刊『ダリアハウスの困った聖夜』(2009年3月刊)


 故郷ミシシッピ・デルタで思いがけず探偵業を営むことになったサラ。屋敷にいついた幽霊ジティと寂しくクリスマスを迎えようとしていたある日,ダリアハウスに著名な作家ローレンスが訪ねてきた。
 町に戻ったセレブモデルと共著で執筆中という彼の自伝には,数十年間にわたる人々の様々な秘密が書かれているらしい。
 この自伝を巡りひと騒動あったクリスマスイヴのパーティの翌日,昼食の約束をしていたサラは,自宅で亡くなっているローレンスを発見する。だが、問題の原稿は何者かに持ち去られていた。事故か他殺か?
 恩師の依頼で,サラは捜査に乗り出すが……。

 新たな仲間も加わって、南部の新米探偵サラが大活躍、『ダリアハウスの陽気な幽霊』に続く、シリーズ第2弾!


『ダリアハウスの陽気な幽霊』


 ブロードウェイの夢破れ、故郷ミシシッピ・デルタに帰ってきたサラ。ところが家計は火の車。このままでは、せっかく相続した豪邸ダリアハウスも手放すはめに。そうはさせじとしゃしゃりでたのは、お屋敷付きの幽霊ジティ。友人ティンキーの愛犬をさらって身代金をせしめろ、とそそのかす。
 誘拐は成功したが、ひょんなことから犯人との交渉役を任され、サラは一人二役の茶番を演じることに。
 もちろん犬質は無事生還、サラは敏腕探偵扱いされて当惑。そこに「昔の恋人が本当に殺人犯かどうか調べてほしい」とティンキーから新たな依頼が。

 女優あがりの新米探偵と幽霊のコンビが活躍する、コミカルでお洒落なコージー・ミステリ。

(2009年2月5日)