ニューヨークから、南国ハワイへ!

珊瑚の涙
ジャニータ・シェリダン/高橋まり子訳

●最新刊『珊瑚の涙』(2009年2月刊)


 ハワイ出身の駆け出し小説家のわたし,ジャニスが書いた恋愛小説が映画化される。
 舞台はハワイの島々。島の本当の姿を映画で再現するため,先住民の村の撮影許可を求めてわたしは故郷に向かった。船上でロマンスを仕掛けてきた男前のトニーは,乗船前からわたしを調べていたらしい。わたしの同行者,中国系の義理の妹リリーはそれに気づいていた。
 思い出の村では祭壇に生け贄が捧げられ,秘密の儀式が行われているようだ。村には黒魔術を行うカフナが住んでいるのか? 映画出演を夢見たフラダンサーの死体はどこに消えた? 

 わたしとリリーが謎に挑む。南の島が鮮烈に香り立つ,コージー・ミステリ,待望のシリーズ第二弾。


『翡翠の家』


 ニューヨークに来たものの、住みかにさえ不自由しているわたし、駆け出し小説家のジャニス
「部屋求む。ルームメイト応相談」と雑誌に個人広告を出すと、すぐに連絡をくれたのは中国系女性のリリー・ウー。ハワイの学生時代、わたしが働いてい寮に住んでいたという。
 意気投合して引っ越したのはワシントンスクエア。元実業家邸、今は画家や童話作家といったアーティストを主な住人とするアパートメント・ハウスだ。
 が、入居するや奇妙な事件が。リリーは何者かに殴られ負傷し、新任の管理人が殺される。犯人は住人のなかに?
 戦後間もないニューヨークを舞台に女性作家の活躍を生き生きと描くコージー・ミステリ第一弾。

(2007年10月5日/2009年1月6日)