クトゥルー神話の新境地を拓く伝奇ホラー
ブライアン・ラムレイ『タイタス・クロウの帰還』
〈タイタス・クロウ・サーガ〉

 不死の魔術師や数秘術を駆使するテロリストらと対決し、ついにはクトゥルー眷属邪神群(CCD)と死闘を繰り広げたオカルト探偵タイタス・クロウ。彼とその親友アンリ−ローラン・ド・マリニーの、再びの戦いが始まります。

 〈地を穿つ魔〉との戦いから十年。クトゥルー眷属邪神群の襲撃に遭い、クロウともども長きに亘り行方不明となっていたド・マリニーが、突然意識不明の重体の姿で発見される。彼らは“ド・マリニーの掛け時計”――時空往還機を用いて邪神の追撃を逃れたものの、四次元空間の狭間で離ればなれになり、ド・マリニーだけが現世に帰還したのだった。

 邪神殲滅組織ファウンデーションのピースリー教授に救われ、身体の傷を癒したド・マリニーの元に、助けを求めるクロウの声が届く。彼は超常的な能力を持つ教母クォリーの助力を得て、クロウをこの世に呼び戻すべく奮闘するが……。

 時間と空間のあらゆる弥果(いやはて)を旅し、旧神の郷を訪れ、人智を超えた力を身につけたクロウ。帰還を果した彼が知らせる恐るべき真実――旧神と旧支配者の驚愕の正体とは。

■関連作品
『地を穿つ魔』
『タイタス・クロウの事件簿』
『秘神界―歴史編―』
『秘神界―現代編―』
『ラヴクラフト全集〈1〉』
『ラヴクラフト全集〈2〉』
『ラヴクラフト全集〈3〉』
『ラヴクラフト全集〈4〉』
『ラヴクラフト全集〈5〉』
『ラヴクラフト全集〈6〉』
『ラヴクラフト全集〈7〉』

(2008年11月5日)