待望の未収録短編集刊行!
樋口有介《柚木草平シリーズ7》
『不良少女』(2007年11月刊行)

 飲み歩いたある日、自室に戻る途中のコンビニで出会った、金髪に染めた美少女を一晩泊めることに。その義理で、彼女が巻き込まれた事件を調べ始めた柚木。彼女がビルオーナー会社の一人娘だと分かって……「不良少女」。

 これまで、お贈りしてきました《柚木草平シリーズ》は、今回でひとまず小休止。雑誌には掲載されつつも単行本未収録だった短編4本に、柚木直筆の身上書を加えた『不良少女』いよいよ刊行です。あいかわらずの金欠状態の柚木のもとに、吉島冴子や小高直海、バークロコダイルのママ(?)が救いの手を差し伸べます。彼女たちから寄せられた事件調査のアルバイトの数々。あいかわらず美女にまつわる事件に、憂鬱になりながらも巻き込まれていく柚木を描きます。

 さらに、今回の解説には、杉江松恋氏による、シリーズ全作に登場する美女(?)名鑑も付いています。ぜひ、シリーズ全作を片手にお楽しみください。

●収録作品
「秋の手紙」
「薔薇虫」
「不良少女」
「スペインの海」
「名探偵の自筆調書 柚木草平」


◆シリーズ最新長編『捨て猫という名前の猫』、「ミステリーズ!」にて好評連載中!
 月刊EYES編集部にかかってきた「三軒茶屋の女子中学生飛び降り事件を柚木草平に調べさせろ」という不可思議な電話。小高直海にたきつけられて、事件を調査することになってしまった柚木は、亡くなる直前の女子中学生の足跡を追い始める。彼女が入り浸っていた雑貨店の店主や、彼女の実母も美女で……。

※次回配本
あの愉快な探偵事務所の面々が帰ってくる。
抱腹絶倒のユーモア・ハードボイルド!
『木野塚探偵事務所だ』2008年春刊行予定

(2007年11月5日)