奇才が贈る、魅惑のコミック12編
モロホシ版グリム童話、ついに単行本化!
グリムのような物語 スノウホワイト』
諸星大二郎

 諸星大二郎という漫画家をご存じでしょうか。主に伝奇・SF的な作品を手がけ、独創的かつ画期的な漫画を描き続けている漫画家です。彼の代表作の一つである『妖怪ハンター』シリーズの名前を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。手塚賞、日本漫画家協会優秀賞、手塚治虫文化賞を受賞したこともあり、日本漫画界において非常に独特な地位を築いています。現在のところ手塚賞と手塚治虫文化賞の両賞を受賞したことのある漫画家は、『スラムダンク』や『バガボンド』で知られる井上雄彦と諸星大二郎の二人しかいないということを考えれば、その作品の強烈な個性を想像していただけるかと思います。

 その諸星大二郎が〈ミステリーズ!〉に連載していた、モロホシ版グリム童話がついに単行本化されます! よ〜く知られているような「白雪姫」や「七匹の子やぎ」といった話から、「藁と炭とそら豆」などそんな話があるんだ……と初めて知るような話まで、グリム童話をもとに描かれた作品群が、奇妙で不気味なメルヘンの世界へ誘います。この『グリムのような物語 スノウホワイト』は〈ミステリーズ!〉連載の11本に加え、書き下ろし漫画、更に著者自身によるイラスト入り作品解説も収録した充実の一冊です。朝日ソノラマから発売されている、『グリムのような物語 トゥルーデおばさん』の姉妹編ともいえるこの作品を是非お楽しみください。

■収録作品
・七匹の子やぎ
・奇妙なおよばれ
・漁師とおかみさんの話
・スノウホワイト
・小ねずみと小鳥と焼きソーセージ
・ラプンツェル
・コルベス様
・めんどりはなぜ死んだか
・カラバ侯爵
・藁と炭とそら豆
・とりかえっ子の話
・金の鍵(書き下ろし)
(2006年10月5日/2006年11月13日)