2005年12月10日全国ロードショー公開
ジャン=クリストフ・グランジェ『狼の帝国』が映画化

ジャン・レノ×グランジェがふたたび贈る
衝撃のアクション・サスペンス超大作

「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」

 2005年12月10日、『クリムゾン・リバー』『コウノトリの道』、『石の公会議』(未訳)に続く、ジャン=クリストフ・グランジェの第4作『狼の帝国』が刊行されます。

狼の帝国

 この作品は「今までヨーロッパでは公然と語ることすら憚られていたトルコの国粋主義組織〈灰色の狼〉を初めて描いた作品」としてフランスじゅうを震撼させ、またたくまに数十万部を記録するほどの大ベストセラーとなりました。当然映画化権も各社が競って奪い合ったほど。

 その『狼の帝国』の日本版発売日と同日に、この作品を原作としたジャン・レノ主演の映画『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』が全国公開されます。

エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
(c)2005 Gaumont-TF1 Films Production-Kairos

 ジャン・レノの大人の魅力もさることながら、思わず息をのむようなアクションシーン、霧の中を手探りで進むような謎にみちたサスペンスフルな物語が、スピード感あふれる展開で動き出してからの圧倒的な迫力。是非、劇場へ足をお運びください。絶対その価値はあります! 読んでから観ても、観てから読んでも十二分に楽しめます。(ところで、原作と映画は、おおっ?! という違いがあります。ちょっとビックリものですよ。そして若い刑事もなかなかよい!)


エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
(c)2005 Gaumont-TF1 Films Production-Kairos

 舞台はパリ10区。次々と見つかるトルコ人女性の惨殺死体。この事件を担当することになった若手熱血刑事のポール(ジョスラン・キヴラン)は、数々の事件を解決しながらも、事件解決へ向ける異常ともいえるほどの執念を燃やすパリ警察一の問題捜査官シフェール(ジャン・レノ)とともに捜査に臨むことになる。強引なシフェールの捜査に反発しながらも、2人は徐々に事件の核心へ迫っていく。

 そんな捜査線上に浮かんだのは、警察組織に追われる記憶喪失の女アンナ(アーリー・ジョヴァー)だった。「トルコ人猟奇連続殺人事件」と「高級官僚夫人失踪事件」。まったく異なるこの二つの事件が結びついたその先に待ち受けていたものは……。


エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
(c)2005 Gaumont-TF1 Films Production-Kairos

主演:ジャン・レノ、アーリー・ジョヴァー、ジョスラン・キヴラン
原作:ジャン=クリストフ・グランジェ『狼の帝国』(創元推理文庫)

監督:クリス・ナオン
提供・配給:ギャガ・コミュニケーションズ
http://www.eow.jp
2005年12月10日、東急系ほか劇場にて全国ロードショー公開


クリムゾン・リバー

● 創元推理文庫既刊のジャン=クリストフ・グランジェ作品は以下のとおりです。映画と併せてお楽しみください。

『クリムゾン・リバー』
『コウノトリの道』

(2005年12月5日/2006年5月30日)

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