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イライザは、両親にも教師にも期待されていなかった11歳の平凡な少女。そのイライザが、校内の綴り字(スペリング)コンテストでいきなり優勝。各地の予選を勝ち進み、全国大会へと躍り出た。彼女にとっては輝かしい変化であり、成長だった。
ところが家族は、これをきっかけに崩壊の坂を転がりはじめる。
ユダヤ教神秘主義に執着する父は、娘を鍛えて神との対話を望むようになる。仕事に熱心な母は「完全」なるものを求めるが満たされず、盗みを繰り返す。一家の期待を一身に背負っていたはずの兄は父の関心を失い、異なる宗教に救いを見いだす。
家族の危機に直面し、イライザがとった行動とは?
綴り字(スペリング)コンテストは、アメリカの一大イベント。11歳から15歳までの子供が参加し、複雑な英単語のスペルをどれだけ正確に覚えているかを競うものです。クラス内の大会にはじまり、勝者は校内大会、地区大会そして全国大会へと進みます。全国大会はワシントンDCで開かれ、TV中継もされるというほど。
(c)2005 TWENTIETH CENTURY FOX
そんな国民的行事に突然飛び込んだ少女とその一家。『綴り字のシーズン』は、現代アメリカの家族の姿を大胆にかつ詩情豊かに描いた傑作です。
そんな本作が映画化され、2005年12月に日本でも公開されます。
マイラ・ゴールドバーグが描いた原作のイライザと家族の姿はそのままに、美しい映像と豊かなイメージで描き出されています。
(2005年10月10日)