『八十日間世界一周』 再びスクリーンに!
ジャッキー・チェン制作・主演 『80デイズ』

『八十日間世界一周』といえば、SFと冒険小説の先駆者、ジュール・ヴェルヌきってのの名作。汽船や蒸気機関車に乗り、密林は象で、雪原は橇で疾走、刻一刻と迫る時間との戦いは、世界を一周するだけならもっと速くできるこの21世紀に読んでも、手に汗握るものがあります。

 その映画化作品といえば、1956年にマイケル・アンダーソン監督、デヴィッド・ニーヴン主演でアカデミー賞(作品賞)を受賞した『80日間世界一周』があります。細部にいたる丁寧な画面作りと、スターたちのカメオ出演がいまだ語り次がれるこの名作は、最近DVDリリースされ、気軽に見られるようになりました(発売・販売:ワーナー)。

 さて、この21世紀、この名画のリメイクに挑んだのがジャッキー・チェン。彼の制作総指揮と主演でイメージを一新し、ふたたび銀幕を飾ります。ジャッキー演じる、自称フランス人「パスパルトゥー」が、発明家のフォッグ(イギリスの喜劇俳優スティーヴ・クーガン)と、画家志望のパリジェンヌ、モニク(「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」出演のセシル・ドゥ・フランス)とともに、世界を回って大冒険。豪華キャストのカメオ出演はもちろん、ジャッキー映画ならではのアクションもあり、原作の大胆なアレンジが楽しい痛快作になりました。

 なお、この映画の公開に合わせ、創元SF文庫『八十日間世界一周』が、大きな活字の読みやすい新版になります。
 この秋は、あなたも世界一周の冒険をしてみませんか?


2004年11月6日、渋谷東急他全国ロードショー
配給:日本ヘラルド映画株式会社
http://www.80days.jp

(2004年9月10日)

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