名作ヒーロー大集合の痛快空想活劇!
「リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い」

 1899年。ヨーロッパ全土に破壊と混乱をもたらそうと企む仮面の怪人〈ファントム〉が出現。それを阻むため英国情報部の〈M〉は、異能のメンバーを招集し〈超人紳士同盟〉を結成した。その驚くべき顔ぶれとは……

アラン・クォーターメン(ショーン・コネリー)

 H・R・ハガード『ソロモン王の洞窟』の主人公。冒険家にして射撃の名手。

ネモ(ナザーラディン・シャー)

 ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』の主人公。潜水艦ノーチラス号の艦長。

ミナ・ハーカー(ぺータ・ウィルソン)

 ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物。ドラキュラに咬まれ、吸血鬼の能力を得た。

ヘンリー・ジキル博士(ジェイソン・フレミング)

 R・L・スティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』の主人公。自ら発明した薬品により巨大な獣人ハイドに変身する。

透明人間(トニー・カラン)

 H・G・ウェルズ『透明人間』の登場人物。自称「紳士泥棒」という原典とは異なる設定ながら、大活躍。

ドリアン・グレイ(スチュアート・タウンゼント)

 オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』の主人公。原典で得たのは永遠の若さだったが、ここでは不死者として、銃で撃たれても傷さえつかない身体を得ている。

トム・ソーヤー(シェーン・ウェスト)

 マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』の主人公だった、かの少年もいまや青年。アメリカ合衆国のスパイとして協力。

 壮麗な寺院のような潜水艦ノーチラス号でヴェニスを目指す7人。そこでは、地下水路を駆使して爆薬を仕掛けた〈ファントム〉が、水の都崩壊のときを今や遅しと待ちかまえている! ヨーロッパの、そして7人の運命やいかに……
(待てよ。仮面の怪人?〈ファントム〉? 地下水路? これはガストン・ルルー『オペラ座の怪人』の、あの〈ファントム〉じゃないか!)

 監督は「ブレイド」のスティーヴン・ノリントン。原作は「ウォッチメン」「フロム・ヘル」のアラン・ムーア。名作の主人公たちが大活躍する痛快作をさらに楽しむために、まずは原典のどれかを手にとってみませんか? 初めて読む人には古びることのない感動が、読み返す人には新たな発見があるはずです。

 なお、この映画公開を機に、『ソロモン王の洞窟』『二人の女王』が末弥純氏の新カバーになります。

「リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い」公式HP
http://www.foxjapan.com/movies/league/
(2003年8月15日)
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