《旅の絵本》最新刊『ヴァンパイアラプソディー
――ウィーン、プラハ、ブダペスト&トランシルヴァニア

 とってもお待たせ!
 〈新ヨーロッパ・イラスト紀行〉第1弾『すっごくイタリア』からはや6年、いよいよ第2弾がお目見えしました。
 今回の旅は、芸術の都ウィーンを皮切りにチェコ、ハンガリー、そしてあの、ひらいたかこさんが大好きなドラキュラの郷トランシルヴァニアはルーマニアへと続きます。
 ウィーンではニセ警官に遭遇し、チェコでは大洪水に見舞われ、ハンガリーでは郷土料理に舌鼓を打ち、トランシルヴァニアではドラキュラの生家に感涙。スケッチブック抱えたお馴染み迷コンビの凸凹珍道中、知られざる幻想の東欧見聞録はカラー頁もたっぷり増えてお楽しみがてんこ盛り!
 てんこ盛りのイラストやスケッチの素晴らしさはもとより、ふたりのユーモラスなやりとりも本書の魅力です。そこでほんの一部を。
  (ウィーンの古くて大きな建物の玄関から差し込む光を指して)
  「これって、“ウィーンの光”だと思わない?」(ひらい)
  「そやね。ここウィーンやもんね」(いそだ)
  「‥‥‥‥‥」(ひらい)

 眺めて良し、読んで良し、プレゼントにも最適の《旅の絵本》をどうぞお楽しみください。
 さて初めてこの〈旅の絵本〉に接する方には、超ロングセラーの〈ヨーロッパ・イラスト紀行〉メルヘン3部作、『グリムありますか?――メルヘン街道とその周辺』 『アンデルセンください――デンマークとオランダ・ベルギー』『マザーグースころんだ――ロンドンとイギリスの田舎町』も★★★★★のお薦めです。この機会にぜひお求めあれ。



 ●好評既刊
 ※ひらいたかこ画集
 『マザーグース・ショーケース』『クリスティ』『魔女の隠れ家』(共にAB判)
 ※磯田和一イラスト・ルポ
 『東京でてくちぶ』『書斎曼荼羅――本と闘う人々』(1)(2)(共にA5判並製)

(2003年4月15日)
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