日本一かわいい!『モモンガ日和』

 ホンドモモンガってご存じですか? エゾモモンガはたまにTVで見かけたり写真集だって出ていますが、こちらはほとんど初お目見得(のはず)。しかも、陸生小動物のなかでは、その可愛らしさは日本一!と、著者の鈴木欣司さんも太鼓判を押されています。クリクリの黒い目にフワフワのからだは、まるで縫いぐるみ。どうです、ほんとに可愛いでしょう。

 ホンドモモンガはネズミ目リス科の小動物で、本州・四国・九州の亜高山帯に生息しています。大きさは、頭からお尻までが17センチくらいで尻尾は12センチほど。体重は170グラム前後といいますから、ビデオテープ1本分より30グラムはまだ軽い。を食べているかというと、木の若い葉っぱや冬芽、種子や花など。泣き声は「ジュクジュクジュク」だそうですが、これは聞いてみないとピンときません。

 それはともかく、鈴木欣司さんは、モモンガの宿と呼ばれる北八ヶ岳は夏沢峠の山小屋〈山彦荘〉を中心に、十数年にわたってモモンガを撮りつづけてこられた動物写真家です。

 その数千枚もの写真のなかから、とびきりのショット(ヤマネとのツー・ショットのようなきわめて珍しい写真もあり)を厳選し一冊にまとめたのが、本書『モモンガ日和』

 ただただモモンガの可愛らしさを堪能していただき、和やかなひとときをお過ごしください。
(2002年1月10日)
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