フロスト警部シリーズ、好評の第1巻・第2巻

『クリスマスのフロスト』
R・D・ウィングフィールド/芹澤恵訳

 不屈の仕事中毒にして、下品きわまる名物警部のフロストが八面六臂の大活躍。田舎町が舞台でも、警察小説はこんなに面白い! 抜群の構成力と不敵なギャグが冴える、記念すべきシリーズ第1弾。1994年の〈週刊文春ミステリーベスト10〉第1位、2000年末に『週刊文春』で選出された〈20世紀傑作ミステリーベスト10〉でも、過去四半世紀の名作に伍して第8位にランクイン。第2作『フロスト日和』、第3作『夜のフロスト』もどうぞ。

『フロスト日和』
R・D・ウィングフィールド/芹澤恵訳

 役立たずのぼんくら親爺とそしられながら、名物警部フロストの不眠不休の奮戦と推理の乱れ撃ちはつづく。本の分厚さに、けっして怖じ気づくことなかれ。終盤50ページはとにかく圧巻! こん畜生めと悪態をつきながらページを繰る手が止まらない。笑いも緊張も堪能できる、まさに得難い個性の第2弾。1997年の宝島社『このミステリーがすごい!』第1位。第1作『クリスマスのフロスト』、第3作『夜のフロスト』も好評発売中です。

(2001年6月15日)
本の話題のトップへトップページへもどる