私の1作

2002年9月開催フェア 

都筑道夫 推薦
『ママのクリスマス』ジェームズ・ヤッフェ/神納照子訳

「安楽椅子のママが長篇に登場。こんな変わった推理小説を、あなたは読んだことがあるか。」

笠井潔 推薦
『エジプト十字架の謎』エラリー・クイーン/井上勇訳

「『エジプト』で私は本格ミステリに開眼した。」

『月長石』 ウイルキー・コリンズ/中村能三訳
丸谷才一 推薦
「こくのある、たっぷりした、探偵小説を読みたい人に、ぼくは中村能三訳の『月長石』を心からおすすめする。」
ドロシー・L・セイヤーズ 推薦
「史上屈指の探偵小説」

加納朋子 推薦
『赤い館の秘密』 A・A・ミルン/大西伊明訳

「プーさんも赤い館も大好きです。」

奥泉光 推薦
『毒入りチョコレート事件』アントニー・バークリー/高橋泰邦訳

「ここで解き明かされるのは、ミステリーなるジャンルそのものの秘密である。」

藤田宜永 推薦
『マルタの鷹』ダシール・ハメット/村上啓夫訳

「私立探偵小説の原点。男そのものだけではなく、男の、女に対する態度も面白く読めます。」

江國香織 推薦
『三人のこびと』フレドリック・ブラウン/井上勇訳

「詩的で淋しいサーカステントの、精緻で正しいミステリー。勿論アム伯父に憧れた。この本の陰翳が好きです。」

宮部みゆき 推薦
『失踪当時の服装は』ヒラリー・ウォー/山本恭子訳

「「捜査小説とはこういうものだ」というお手本のような傑作」

北村薫 推薦
『七人のおば』 パット・マガー/大村美根子訳

「着想と方式の幸福な結婚、その典型的な例こそが、この『七人のおば』である。」

若竹七海 推薦
『マローン殺し』クレイグ・ライス/山田順子訳

「酒と泪と女と死体。達人ライスにしか書けない、極上の短編集。」

森博嗣 推薦
『夢野久作集』夢野久作

「再読のときに、ある仮説を立てて読み進んだのですが、結末近くで躰が震えました。」

喜国雅彦 推薦
『盲獣』江戸川乱歩

「とびきり不健全! ひたすら不道徳!でも不思議に乱歩は読んでワクワク」

佐野史郎 推薦
『吸血鬼ドラキュラ』ブラム・ストーカー/平井呈一訳

「幻想怪奇文学の金字塔! この一冊は確かに人の運命を狂わせてしまう。」

恩田陸 推薦
『死者の書』 ジョナサン・キャロル/浅羽莢子訳

「静かに沁みてくる不気味な美しさ。出口のないキャロル・ワールドはここから始まる。」

川本三郎 推薦
『ある日どこかで』リチャード・マシスン/尾之上浩司訳

「待望久しい恋愛ファンタジーの古典。時を超えた純愛はいまも心に迫る。」

篠田節子 推薦
『エクソシスト』ウィリアム・P・ブラッティ/宇野利泰訳

「この小説を、子供騙しのオカルト映画と一緒にしてはいけない。」

朝松健 推薦
『タイタス・クロウの事件簿』ブライアン・ラムレイ/夏来健次訳

「ラムレイは、形骸化しつつあったクトゥルー神話に、アクション伝奇の新風を吹き込んだ。」

重松清 推薦
『十五少年漂流記』ジュール・ヴェルヌ/荒川浩充訳

「ぼくはいまでも、「十六番目の少年」になりたいと思っている。」

有栖川有栖 推薦
『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ/宇野利泰訳

「いつ読んでも、何度読んでも、ロマンティックで瑞々しい。」

菅浩江 推薦
『琥珀のひとみ
ジョーン・D・ヴィンジ/浅羽莢子・岡部宏之訳
「「錫の兵隊」のせつなさと強さ。SFならではの孤独と愛のかたち。」